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下諏訪町長選46年ぶり無投票 新人の宮坂徹氏初当選

2020年11月11日

宮坂氏当選201110
 任期満了に伴う下諏訪町長選は10日、告示され、新人で町議会前議長の宮坂徹氏(70)=無所属、清水町=以外に立候補がなく、無投票初当選が決まった。宮坂氏は「約束は私一人ではできない。多くの支援を下さる皆さまと共に、手を携えながら、新しいまちづくりを進める」と抱負を述べた。町長選が無投票になったのは、青木健一氏が2選を果たした1974年以来46年ぶり。
 宮坂氏は町議会議長を辞し、9月26日の記者会見で「これまでの行政、議員経験が町の役に立つならば」と出馬を表明。▽工業とともに観光の産業化を推進▽地域人材の育成▽移住定住の推進▽子育て・教育の充実▽諏訪6市町村の将来像の模索—など八つの公約を掲げた。
 後援会はコロナ禍に加え、出馬表明から1カ月半の短期間だったこともあり、各戸訪問や集会は避け、パンフレットの配布を中心に支持の拡大を図った。選挙戦を見据え、告示日前に臨時事務所開きを行うなど組織固めも進めた。
 町長選を巡っては全体的に動きが低調で、出馬に向けて経営者や町議らも取り沙汰されていたが、宮坂氏の出馬表明後は消沈し、一気に無投票のムードが漂った。共産党町委員会などの「新しい町政を生み出す町民の会」も4日に独自候補を擁立しないと発表した。
(写真は、無投票当選が決まり、万歳する宮坂氏=左から4人目=と支持者ら)