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八島の草紅葉 湿原彩る

2020年9月30日

八島草紅葉200929
 下諏訪町の八島湿原で、草紅葉が始まっている。一面に広がる茶褐色が徐々に色濃くなり、訪れた人の目を楽しませる。29日は県内外から訪れた行楽客が足を運び、深まる秋の景色を楽しみながら散策していた。
 草紅葉は、秋の見どころの一つ。八島ビジターセンターあざみ館によると、ことしは今月中旬に色づき始めた。朝晩は10度を下回る日が増えており、順調なら見頃は10月中旬で、10月末まで楽しめるという。
 行楽客は湿原に繰り出すと、木道を歩いてお気に入りのスポットを探して撮影。一周したり、近くの山小屋まで足を延ばして昼食を取ったりと、もうすぐ秋本番を迎える標高1600㍍の大自然を思い思いに満喫した。
 諏訪市から訪れた夫婦は秋の情景を楽しみ、「ことしは春、夏と八島湿原に来たが、景色は様変わりする。秋らしい装いも、本当にきれい」と話し、湿原一周に向けて歩みを進めた。
 同センターは「夏場の混み具合ではないが、この時期も訪れる人は多い。特に西日が差すと、きれいに映る。見に来てもらいたい」とアピールしている。
 湿原は国の天然記念物。木道が整備され、一周3・7㌔を歩くことができる。同センターは11月3日(火=祝日)を最終日に、冬期休館する。
(写真は、草紅葉が広がる八島湿原。行楽客は眺めながら散策する)