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梅雨の晴れ間に袋掛け 諏訪湖畔の「かりん並木」

2020年7月17日

かりん① のコピー

 諏訪市の諏訪湖畔の「かりん並木」で、マルメロの袋掛けが行われている。害虫などから果実を守るため、市から管理を委託される小和田果樹組合が1週間ほどかけて作業する。10月に収穫を予定しており、それまで黄色い袋が湖周道路を明るく彩る。
 かりん並木は1966年、湖畔道路の完成に合わせて植樹され、諏訪湖ヨットハーバーから衣之渡川までの道路沿いに約200本が植わっている。「かりん」として親しまれているが、実際はほとんどが欧州南部などが原産のマルメロ。同組合が剪定(せんてい)や袋掛け、消毒などを行い、市職員が収穫している。
 かりん並木に40年以上携わる組合員で笠原果樹園の笠原清一さん(62)=渋崎
=によると、ことしの実は、現時点では大きくて形も良く「例年並みか、例年以上の出来」。しかし、これまで梅雨の晴れ間が少なく、「日があまり当たっていない。これから影響が出るかも」と心配する。
 午前中に晴れ間が広がった16日は、笠原さんが1人で作業し、形が悪い実を落としながら手際良く袋を掛けた。笠原さんは「晴れていれば、作業も進むし、いいマルメロが育つ。きょうみたいな天気が続けば」と願っていた。
(写真は梅雨の晴れ間が広がった16日に袋掛けを行う笠原さん)