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サマーナイト花火今夏も 8月1日から22日間 3密回避へ生中継

2020年6月27日

写真花火
 諏訪湖の初島から連夜約800発ずつ花火を打ち上げる恒例の「諏訪湖サマーナイト花火」について、諏訪観光協会と諏訪湖温泉旅館組合でつくる実行委員会は26日、新型コロナウイルス感染症対策を行った上で、今夏も開催すると発表した。期間は8月1日(土)から22日(土)までの22日間。「3密」を避けるため、ケーブルテレビのエルシーブイ(LCV)で初の生中継を行う。
 国の指針で、8月1日以降は人数の上限を定めないイベントが解禁されることを受け決めた。当初は7月26日(日)から8月30日(日)までの35日間を予定していたが、全国的に学校の夏休みが短くなることも考慮して期間を短縮。時間は午後8時から9時までの間の約15分間で、決まり次第発表する。諏訪湖上花火大会(中止)が予定されていた8月15日(土)にも打ち上げる。
 密集を防ぐため、花火に合わせて湖畔で音楽を流すことはせず、FMラジオ(エルシーブイFM)で音楽を放送。スマートフォンのアプリや車内ラジオで聞きながら花火を鑑賞してもらう。テレビの生中継も毎日行い、自宅にいても楽しめるようにする。また、湖畔にはスタッフを配置し、3密回避やマスクの着用など感染対策を呼び掛ける。
 3密を回避する対策の経費は、新業態を見据えた観光コンテンツの開発などが対象になる県の観光振興地域協働事業支援金を活用する。コロナ禍で打ち上げ費用の捻出も厳しいといい、来月初旬にはクラウドファンディングを開始して支援を募る計画だ。
 実行委事務局では「落ち込んでいる諏訪の経済を活性化し、観光地としての諏訪を盛り上げたい」と話す。国の緊急事態宣言などにより、イベント期間前や途中で中止することもあるとしている。(写真は、昨年のサマーナイト花火)