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「とうろう流し」と「花火まつり」中止 感染防止へリスク考慮

2020年5月20日

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 岡谷市と岡谷商工会議所、岡谷市民新聞社は19日までに、送り盆の風物詩として親しまれる「岡谷花火まつり」の中止を決めた。新型コロナウイルス感染防止の観点から、開催すれば「密」の状況は避けられないとして判断。本紙主催で併せて実施してきた「とうろう流し」もことしは見送る。
 岡谷市の諏訪湖畔で8月16日に行う送り盆の年中行事として、戦後間もない1951年以来、親しまれてきた。ことしは第70回の節目だった。
 毎年、諏訪や上伊那地域をはじめ、県外から千灯以上の灯籠が寄進される。下浜側湖畔公園芝生広場付近の祭壇前で、市内寺院の住職による「流灯(るとう)の式」が営まれ、湖上の舟から灯籠に火を入れて流す。続けて花火が打ち上げられ、夜空を焦がす大輪と水面に浮かぶ灯籠の共演が幻想的なムードをつくり出してきた。
(写真は昨年の様子。湖面に揺れる灯籠と打ち上げられた花火)