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下諏訪北小アマゴ放流 教職員だけ児童いない「卒業式」

2020年3月5日

アマゴ放流200304
 下諏訪北小学校の児童たちが飼育していたアマゴが4日、諏訪大社下社春宮近くの砥川に放流された。新型コロナウイルス感染対策で臨時休校中のため、本年度は担当教職員だけで実施。体長5㌢前後に育った稚魚を見送り、これからも大きくなるように願った。
 身近な環境や命の大切さを学ぼうと伝統的に取り組んでおり、本年度も諏訪湖漁業協同組合を通じて、昨年度と同じ約3千粒を取り寄せた。1、3、5年生と、希望した学級が飼育を担当し、昨年11月から教室前の廊下に水槽を設けて世話を続けた。
 5年生分の放流は担任教諭ら3人が参加し、「アマゴの卒業式」を現地で開催。飼育に取り組んだ児童たちの様子を発表し合った。バケツをそっと水面に近づけると、稚魚は次々と川へ。群れをつくるように元気よく泳ぐ様子をしばらく見守った。
 児童欠席の中で放流したことを残念がり、春休み明けに登校を再開する児童に伝えようと写真に収めた。担任教諭らは「児童たちは餌やり、水槽の掃除を一生懸命してきたので本当に残念。お便りを通じて知らせてあげたい」と話していた。
(写真は、児童への報告用に写真を撮りながらアマゴを放流する教職員)