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「明けの海」を奉告 八剱神社でしめ縄をおたき上げ

2020年2月23日

明けの海

 諏訪湖の御神渡り神事をつかさどる諏訪市小和田の八剱神社は22日、諏訪湖御渡り注進奉告祭を同神社で行った。宮坂清宮司は「ことしの諏訪の湖は全面結氷せず、波打ち寄せる明けの海にて御渡り御座無く候なり」と、神前に2季連続の明けの海を奉告した。
 今季は小寒の1月6日から2月9日まで神社関係者が湖の様子を観察した。最低気温が御神渡りの出現に必要とされる氷点下10度に下がることなく、3日の節分の朝に一区切りつけた。7日朝は強い寒気と放射冷却で氷点下9・1度となったが湖面は部分的に結氷したのみだった。
 奉告祭には神社総代、古役、区長ら約40人が参列。神事の後、宮坂宮司は「本格的な冬の訪れを感じずに春を迎える。平成18年から19年にかけての冬も同じで、その年は猛暑と少雨、大地震があり、穏やかな年であるように願った」。宮坂平馬大総代も「改めて温暖化が進んだことを実感した」とあいさつした。
 のち、拝観式で参列者が体に掛ける予定だったしめ縄70本を、境内でおたき上げした。小雨が降る中の神事で「この冬を象徴する奉告祭になった」と宮坂宮司。同日は諏訪大社上社本宮で注進式を行い奉告した。(写真は、雨の中、しめ縄のおたき上げを静かに見守る宮司や総代たち)