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赤品種のブドウを収穫 「もみじ湖夢ワイン」醸造へ

2019年10月10日

もみじ湖夢ワイン収穫191009・
 箕輪町東箕輪地区の住民有志らでつくる「もみじ湖夢ワインを造る会」(柴壽会長)は9日、長岡のほ場でメルローなど赤品種のブドウを収穫した。先に収穫を終えた白品種と共に「ここ数年で一番の出来」といい、会員の期待が高まっている。
 同会は昨年10月に発展的に解散した「もみじ湖夢くらぶ」のワイン造りを引き継ぎ、新メンバーを含む40〜80歳代の12人でことし3月に始動。これまでと同じほ場(広さ約35アール)で白品種のシャルドネと、赤の3品種を栽培している。
 ことしは収量を抑えて品質を高めることを意識し、白品種約240キロ、赤品種約460キロを収穫した。糖度は21度以上まで上がった。夏の日照不足などが心配されたが「枝の管理、適正な大きさの房作りなど会員たちの努力でいいブドウができた」と元県果樹試験場長の柴会長(83)は太鼓判を押す。
 秋晴れの下、会員たちはたわわに実った房をはさみで切り取り「いいワインができそうだ」と収穫の喜びをかみしめていた。
【試飲パーティー ことしは中止に】
 伊那市のワイナリーに醸造を委託し、1年寝かせて来年11月に販売される予定。18年産のブドウは、天候不順の影響で不作だったためにワインの数量が少なく、例年11月に開いていた試飲パーティーをことしは開催しない。

(写真は、ワイン用品種のブドウを収穫する会員たち)