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観光に新たな魅力 「eバイク」導入しガイドツアー

2019年8月4日

小口さん自転車②

 諏訪圏で自転車を活用した観光振興やまちづくりに取り組む市民グループ「諏訪湖八ケ岳自転車活用推進協議会」(小口良平代表)は今月から、電動アシスト機能が付いたスポーツタイプの自転車「e(イー)バイク」を使ったガイドツアーを始める。脚力に自信がない人でも坂道が登れる特性を生かし、霧ケ峰高原や八ケ岳山麓などの高地を巡る。小口代表は「車や自動二輪車とは違い、ゆったりとした速度で走りながら、素晴らしい景観や自然の音を満喫してほしい」と話す。
 小口代表によると、eバイクは2年ほど前から普及し始め、レンタル自転車として導入する市町村や観光事業者も増加。電動アシスト付き自転車に比べるとバッテリー性能などが向上し、5時間充電すれば90〜225㌔の走行が可能という。
 「eバイクは起伏のある諏訪地域には最適。初心者の老若男女でもビーナスラインを走ることができる」(小口代表)ことから、他地域に先んじてeバイクを楽しめる観光商品を開発しようと、協議会では本年度、県の元気づくり支援金を活用して5台(1台約30万円)のeバイクを導入した。
 ガイドツアーは、「ビーナスラインツアー」(約54㌔)と諏訪6市町村を巡る「すわ旅ライド」(約60㌔)の2コースを用意。今月から11月まで各コースを原則月1回行う。ビーナスラインツアーはJR上諏訪駅から立石公園、霧ケ峰、車山高原、白樺湖、大門街道経由で同駅帰着のコース。「すわ旅ライド」はJR富士見駅発着で諏訪6市町村の観光スポットを回る。両コースとも参加費は9千円(eバイクレンタル代、ガイド料、昼食、保険料込み)。
 ビーナスラインツアーのみ今月は16日(金)と18日(日)に行う。「すわ旅ライド」の初回は9月1日(日)。いずれも定員には余裕がある。問い合わせは小口代表(電090・7732・1198)へ。(写真は霧ケ峰のビーナスラインをeバイクで走る小口代表ら=推進協提供)