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豊かな森守り後世へ 川島の国有林にモミ植樹

2018年6月13日

モミ植樹写真
 諏訪大社上社の大総代経験者や上社関係の4市町村でつくる「自然と地域と人を結ぶ協議会」は12日、辰野町川島の横川国有林で植樹を行った。2016年の御柱祭で御用材を切り出した森が豊かに育つよう願い、モミの苗木27本を植えた。
 伐採するだけでなく、長い年月をかけて森を守っていこうと16年に始め、3回目。同協議会の母体となる、「杜(もり)と泉を護(まも)る会」のほか、大社の神職、大総代、南信森林管理署職員、地元辰野町から約50人が参加した。
 御用材伐採地周辺の斜面で作業。昨年植えて枯れてしまった数本を抜き、2メートル超の苗木3本と、60センチほどの苗木24本をくわやスコップで掘った穴に入れて土を掛けた。
 協議会の清水敏弘会長(72)は「これまで植えた木が生き生き育っているのを見て感無量。『先人がいいことをしてくれたな』と後世の人が喜んでくれれば報われる」、北島和孝宮司は「祭りを守るために必要なことがあるということを引き継いでいってほしい」と話していた。
 この日は、伐採した御柱を安置してあったかやぶきの館にも記念にモミを1本植樹した。
(写真は、豊かな森に育つことを願ってモミを植樹する参加者)