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仮面土偶「日本のへそ土偶縄文の母ほっこり」商標登録

2018年4月21日

HPほっこり
 辰野美術館に展示されている県宝の仮面土偶の愛称「日本のへそ土偶 縄文の母ほっこり」が、特許庁から商標登録された。町、町教育委員会、たつの芸術村事業実行委員会の関係者が20日、同館で報道発表を行い、登録を機に土偶をさまざまな分野で有効活用してもらうよう期待を込めた。
 仮面土偶は、1937年に新町の畑から出土。紀元前1500年ころ(縄文時代後期)に制作されたとみられ、子どもが生まれる母親の姿を表現している。
 町は、2015年度から始めたたつの芸術村事業に、仮面土偶の再評価と活用を掲げてきた。この一環として昨年一般から愛称を公募し、「日本のへそ土偶 縄文の母ほっこり」と決定。これを受けて町は商標登録の手続きを始め、3月23日付で特許庁から登録が認められた。
 会見で実行委員会の森本健一会長は「長い名前だが、全てそろってこそ意味がある。時代を超える宝であり、全国の方に愛される土偶になるよう、皆さんと力を合わせていきたい」と述べた。
 町では、商標登録を契機に美術館の展示品としてだけでなく、広く観光、商業、教育などさまざまな分野で気軽に利用してもらいたいとしており、使用要綱を早急に整備していく考えだ。
 仮面土偶は、7月から東京都の東京国立博物館で開催される特別展「縄文—1万年の美の鼓動」に出品されることになった。愛称が決まってから館外へ出品するのは初めて。
 商標登録の会見で武居保男町長は「出品はとてもいい機会。県宝から『国の宝』となるよう、辰野町の良さをアピールしながら周知を図っていきたい」と述べた。
(写真は、登録証を手にする森本会長=右=と武居町長)