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やっと来た!諏訪湖に白鳥

2017年12月24日

171223ハクチョウ1
 岡谷市の諏訪湖畔の横河川河口付近で23日朝、冬の使者コハクチョウの初飛来が確認された。観察や保護を続ける諏訪湖白鳥の会によると、飛来は1974年から44季連続。昨年よりも1週間遅く、心配していた関係者には「無事に来てくれた」と喜びがにじんだ。
 訪れたのは成鳥6羽。諏訪湖白鳥の会によるとこの日午前6時40分ごろ、現地で姿を確認し、この時は緊張して落ち着かない様子だったという。その後、10分ほどして上川の飛来地へと飛び立った。その上川でも、6羽が悠々と泳ぐ愛らしい姿が見られた。
 同会によると当初は10、11月ということが多かったが、初飛来は年々遅くなっているという。今回は最も遅かった2015年の12月31日に次ぐ。「最初はある程度、個体が入れ替わりながら少しずつ増えてくれば、1月には定着するのではないか」とみている。
 諏訪湖で姿を発見した同会事務局長の花岡幸一さん(62)=岡谷市大栄町=は「情報交換をしている安曇野の方でも、例年より数が増えてきたと聞いていたのでそろそろかなと思っていた」と笑顔。「諏訪湖の冬の使者を多くの方に楽しんでほしい」と話していた。
 一方で、水鳥が増えると懸念されるのが鳥インフルエンザの感染。同会では「自然の野鳥なので白鳥やカモ類に餌は与えないで」と注意を喚起するとともに、「観察には一定の距離を保ち、自然のままの姿や様子を楽しんでもらえたら」と協力を呼び掛けている。(写真は諏訪湖から上川へ移動し、悠々と泳ぐコハクチョウ・午前10時半ごろ)