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勇壮な相撲踊り披露 上社十五夜祭で奉納神事

2017年9月16日

十五夜相撲
 県無形民俗文化財、諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲の相撲踊り奉納神事が15日、本宮斎庭(ゆにわ)で行われた。地元、中洲神宮寺区の男性が継承する神事。11人の力士が円陣を組み、相撲甚句を歌いながら、勇壮に相撲踊りを披露した。
 江戸時代の所作を今に伝えるとされる十五夜相撲。一時は中断したが、地元保存会が結成され、復活して48回目。1977年に市、2008年に県の無形民俗文化財に指定された。力士は自ら志願した男性たちで、ことしは18歳の新人から42歳までの幅広い年齢層となった。
 最高位の大関の男性(34)をはじめ、鮮やかな化粧まわしを着けた力士が交代で甚句を歌いながら、相撲踊りを奉納。「トコドッコイ、ドッコイ」と合いの手を入れながら、相撲の攻めと守りを表す「胸たたき」(関西甚句)という胸をたたく所作を披露した。最後に立行司が力士全員に紅白の水引で結んだ白扇2本を贈った。
 力士たちは個人練習のほか、8月末から全体稽古を重ねてきた。力士11年目で、ことしの大関を務めた男性は「たくさんの人に支えられ立派な奉納相撲ができた。感謝の気持ちでいっぱい」と話した。高橋英樹保存会長(51)は「一番の出来だった。いい奉納ができた」とたたえた。
(写真は勇ましく「胸たたき」の所作を披露した力士たち)