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片倉館で人力車体験

2017年8月4日

片倉館で人力車体験
 国の重要文化財に指定される昭和初期の建物が並ぶ諏訪市の片倉館前庭で3日、懐かしい人力車の体験会が開かれた。参加した家族連れも、タイムスリップしたかのような雰囲気にご機嫌だった。
 諏訪塾実行委員会(五味光一会長)が開いた夏休み向けの小中学生限定企画で、5組11人が参加した。
 JR上諏訪駅周辺で人力車を走らせるレイクガイド(茅野市)が協力。俥(しゃ)夫の男性が「今は観光人力車が主流だが、昔は上諏訪駅から観光客や芸者さんを乗せるタクシーのような存在だった」と解説。早速、俥夫が引く車に乗ったり、子どもたちが交代で引いたりして、風情ある片倉館の庭を行き来した。
 孫の小学6年の男子児童(11)、女の子(4)と参加した市内の男性(73)は「初めて体験したが、乗り心地は良かった。お姫様になった気分。今度は、着物を着て乗ってみようかしら」とうれしそう。引く体験もした男子児童は「思ったより軽かったが、バランスを取るのは難しかった」と話した。
 この後は、山崎茂館長の案内で、館内も見学した。五味会長(62)は「人を集めるのは、なかなか難しいが、参加者には楽しんでもらえた。市民の皆さんにふるさとの歴史、文化を知ってもらえる企画を、これからも練っていきたい」としている。
 
(写真は、人力車を引く小学生)