研究の方へ

■メディア研究の方々へ

 
 当社の「岡谷市民新聞」などの普及率(購読率)が90%を超し、おそらく日刊紙では全国1の率であると推定されたり、全国紙、ブロック紙、地方紙との「併読紙」として特徴ある紙面作りをしている「地域新聞」として注目され、これまでにいくつかの研究、分析が行われてきました。

 1999年から進められたのは「デジタル時代を迎えた、地域メディアの構造変化に関する調査研究」(ケーブルテレビ研究センター、代表研究者・小林宏-東京大学教授、社会情報研究所)があり、当社も対象になっています。
 また「岡谷市社会調査」(1994~1997年に第1次~3次調査、早稲田大学人間科学部の店田廣文、臼井恒夫助教授ら社会学教室関係者)では、詳細な地域研究が行われたなか、市民の岡谷市民新聞などメディア接触状況も明らかにされています。特に岡谷市民新聞については詳細にわたり、地域とのかかわりあいが明らかにされています。

 朝日新聞調査研究室の川名宏氏の「岡谷市民新聞研究」(晩声社)など短いながらも示唆に富むレポートがある一方で、極めて高い普及率だけをとらえて、興味混じりに当社を紹介した雑誌のレポートはいくつもありますが、ここでは省略します。

 やや古い調査資料に「地域的情報メディアをめぐる問題状況--地域的コミュニケーションの変動に関する実証的研究」(代表・内川芳美東京大学教授、新聞研究所、1980年・東京大学出版会刊行)がありますが、確実な分析で今も評価される研究です。

 海外から視察に訪れた方も多く、それぞれの国へのリポートには、例えば中国社会科学院新聞研究所長の寧新教授(所長)や中国人民大学新聞学院の劉明華助教授のリポートなどがあります。2006年には台湾の国立政治大学メデイア関係学部による諏訪地方調査と大学でのセッションが行われ、詳しい報告書が出されました。また台北の世新大学による調査研究が決まり、2007年4月には教官、学生4人が来訪し、調査を行いました。5月には同大で発表が行われました。