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うなぎで厳冬乗り切って あす「寒の土用丑の日」

2022年1月23日

HP寒の土用丑の日事前①
 24日(月)は、脂が乗った冬のウナギをPRする岡谷市発祥の「寒の土用丑(うし)の日」。市内の川魚店やうなぎ料理専門店でつくる「うなぎのまち岡谷」の会が 1998 年に制定し、例年は夏の土用と並ぶ繁忙期だが、ことしはコロナ禍の影響で見通しの立たない状況が続く。今野利明会長 (53) は「ことしは静かな寒の土用になりそう」と肩を落とすが、「冬は特においしい季節。せめてお持ち帰りで楽しんで」と呼び掛ける。
 寒の土用丑の日は、こくや香りが強く、脂の乗った寒ウナギを食べてもらおうと提唱し、2001年に商標登録、04 年には発祥の地記念碑も建立した。継続したPR活動が実り、この時期には県内外から訪れる多くの客でにぎわい、すっかり定着したという。
 湖畔1の「うなぎの館天龍」は、例年であれば普段の2倍ほどの客足というが、新型コロナの影響で「仕入れの数も読めない」と悩む。それでもテークアウトの需要は増えたといい、職人は午前中からウナギをさばき、焼いてはたれにくぐらせる作業を繰り返し、香ばしいかば焼きの匂いを漂わせていた。
 同店の社長でもある今野会長は「コロナ禍とシラスウナギの不漁で二重苦。お客さんに来て、とも言えない」と頭を悩ませるが、「例年に比べ脂のりが良く、すごくおいしい。家で免疫力アップの効果もあるとされるうなぎを食べて、コロナと寒い冬を乗り切ってもらえれば」と笑顔を見せていた。
(写真は、かば焼き作りに汗を流す職人)