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町内産果物で「サーターアンダギー」〜うまいもん市で販売〜

2021年11月3日

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 下諏訪町産のリンゴとマルメロを使った沖縄名物の揚げ菓子「サーターアンダギー」が商品化された。沖縄料理の飲食店を経営するベストアンサー(滋賀県米原市)が、東赤砂の果樹園松沢農園から仕入れて製造。3日に行われるまち歩きイベント「ぶらりしもすわ三角八丁(ばっちょう)」に合わせて販売する。
 同社の澤渡健太郎代表取締役(27)が、町地域おこし協力隊の仲介で同農園を訪問したのが切っ掛け。「最初は観光で訪れたが、下諏訪は本当にいい場所。その魅力を大勢に伝えたい」と一念発起した。
 果実を細かく切り、砂糖を入れて煮詰め、生地に入れて揚げるという。澤渡代表取締役は「果物の水分が多く、試作を繰り返して完成させた。生地の甘味と、果実の酸味がマッチしている」とアピールする。
 同園の松沢邦江園主(62)は「農家が商品化しようとするのは難しい。こうして加工してもらうと、冥利(みょうり)に尽きる。大勢に、下諏訪のリンゴ、マルメロのことを知ってもらえるチャンス」と話す。
 1袋4個入り500円。サツマ芋やオレンジピールなど30袋ほどを当日販売用に用意する。サーターアンダギーを皮切りに、同社では今後、町産の農産物を使った料理開発に取り組んでいく方針でいる。
 サーターアンダギーは、大社通りの門前ひろば食祭館駐車場で開く「しもすわうまいもん市」で販売する。下諏訪観光協会と飲食店などでつくる同市実行委員会が主催し、午前10時から。町内外の8店が出店し、パンやラーメン、そばなどを提供する。
 三角八丁は、同協会が団体や事業所を取りまとめて春と秋に計画する。春は新型コロナウイルス感染症の影響で中止した。今回の目玉は「まちあるきフォトラリー」。
 問い合わせは同協会(電26・2102)へ。
(写真は、サーターアンダギーなどを持つ澤渡代表取締役㊨と松沢園主)