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旧富士銀行 レトロな外観再び

2021年11月12日

211028富士銀行外壁工事完了
 4月に諏訪市諏訪1であった住宅火災で類焼した旧富士銀行の建物の保存工事で、外壁の大部分の修復が完了した。建物の周りを覆っていたシートが外され、白とベージュの2色で塗り直されたレトロな雰囲気の外観がお目見え。管理する東亜不動産(四賀神戸)によると、残る内装などの修復工事は、年末までかかる見込みという。
 建物は、1928(昭和3)年に長野農工銀行が建てた鉄筋コンクリート造りの一部3階建て(延べ約270平方㍍)。かつては富士銀行や諏訪商工会議所も活用し、火災前は貸店舗となっていた。
 火災では、出火元の隣接していた木造2階建ての建物が全焼し、旧富士銀行の建物も南側の外壁や2階を中心に焼損した。
 同社では、解体も考えたが、地域からの保存を望む声を受け、修復を選んだ。同社は「修復後は、これまでと変わらず貸店舗として使用していく予定」としている。
 (写真は、外壁の大部分の修復が終わった旧富士銀行の建物)