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甘いモロコシに人出 樋沢で今夏も朝市始まる

2021年8月8日

HPモロコシ市②
 トウモロコシの産地、岡谷市樋沢地区で7日、恒例の「樋沢もろこし朝市」が始まった。標高 1000 メートルの昼夜の寒暖差が生み出すこの時期だけの甘い味を求め、初日は開店を待つ人の姿もあるなど盛況だった。
 樋沢高冷地農業活性化組合が2008年、同地区ならではの気候を生かして里ではできないスイートコーンを作ろうと栽培を始めた。朝市は取れたての新鮮なモロコシを手に取ってもらいつつ、樋沢に足を運んでもらおうと毎年行う。
 会場は樋沢区公会所と林農園ほ場。このうち、山田もろこし舎が出店した公会所会場ではメロンと同じ糖度とされる「ゆめあかり」をはじめ、「おおものコーン」「ピュアホワイト」など5種類が並び、販売開始1時間前の午前7時ころから待つ人も見られた。
 来場者は目当ての品を告げると、満足そうな表情で購入していった。毎年足を運んでいるという市内の男性は「ここのトウモロコシは、ほかとは比べものにならないほどに全然違う」と話し、「昨年も初日に来たが、その時は買えなかった。県外にいる娘に送ってやりたい」と喜んでいた。
 同農園の関係者によると、今季は雨が降った翌日には晴れるなど適度に水がきたことで順調に生育し、出来はいいという。「甘いトウモロコシを買いにぜひ、足を運んでほしい」と歓迎していた。
 販売は公会所が 12 日(木)、林農園ほ場は9日(月=祝日)までの予定。時間はいずれも午前8時~同 11 時(売り切れ次第終了)。
(写真は、初日から盛況だった朝市)