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熊本からじょれん届く〜災害復旧作業に役立てて〜

2021年8月23日

210820市社協に鋤簾届く
 岡谷市社会福祉協議会に、熊本県山鹿市の鹿本商工高校の生徒たちが自作した泥かき出し用の作業道具「じょれん」16本が届いた。荷物には「被災者の皆さまが一日でも早く元の生活を取り戻せるよう支援していけたら」などの文書も添えられ、市社協は「突然届いて驚いた。九州地方も大雨で大変な中、心遣いがありがたい」と感謝している。
 同校によると、2017年7月の西日本豪雨災害で、災害ボランティアに参加した同校生徒で発足した「災害時支援ボランティア朝倉班」がじょれんを製作。現在のメンバーは5代目で、有志の生徒7人が自作して全国の被災地へ送り届けているという。
 じょれんは約35㌢。柄にはロープが取り付けてあり、泥が付いても滑らないよう工夫されている。1本1本には作った生徒の名前もあり、同班を指導する中島康剛教諭は本紙の取材に「じょれんは生徒が心を込めて作った。自分たちは離れた場所にいるが、被災者を気に掛けている」と話した。
 市社協では、復旧作業のために必要な人への貸し出しを考えたいとしている。
(写真は、鹿本商工高の生徒たちから市社協に届いたじょれん)