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下諏訪町で災害ボラが本格始動

2021年8月21日

210820災害ボランティア始動②
 15日まで続いた大雨の被害を受けた下諏訪町内の個人宅で20日、ボランティア活動が始まった。町民有志や諏訪圏青年会議所メンバー、町社会福祉協議会職員など約40人が参加。一般住宅4軒で、敷地内にたまった泥をかき出したり、汚れた家財などを運んだりして汗を流した。
 災害ボランティアは、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、町民に限定して町社協が募集。19日までに12人が集まった。被災した地域の住宅を町や町社協の職員らが訪れ、ボランティアの受け入れニーズを調査し、20日現在で7件の依頼があったという。
 同日は、いずれも土砂崩れがあった新町下と東町下、小湯の上で作業。土を含んだ水が敷地内に流れたという吉澤照夫さん(73)=東町下=宅では午前中、19人が手伝った。5㌢程度の泥がたまっており、スコップなどですくってバケツに移しトラックに積んだ。
 仕事を休んで参加したという黒田俊一さん(48)=町屋敷=は「水を含んだ土で重く、思うようにいかないし、暑さもあって臭いも出てきている。こまごましたことでも、何でもやりたい」と話した。
 吉澤さんは「妻と2人暮らしで、とても2人ではどうにもならない。本当に助かる」と感謝。ボランティアを受け入れたほかの住宅の女性は「15年前の災害のときは若く男手もあったが、女手だけで高齢になると何もできない。ただただ感謝」と話した。
 町社協は「随時、片付けなどを手伝ってほしい人を受け付ける。ニーズも出てくると思うので、ボランティアにも多くの人に協力してもらいたい」としている。問い合わせは町社協・生活応援センター(電27・8886)へ。
(写真は、泥をかき出すボランティア)