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拍手の中思いつなぐ 東京五輪聖火リレー 諏訪通過

2021年4月3日

聖火リレー
 東京五輪の聖火リレーが2日、諏訪市の諏訪湖畔で行われ、延長約2.7キロのコースで希望の光をつないだ。沿道には大勢の地元住民が訪れ、拍手でランナーを後押しした。
 第1走者の小口良平さん(40)=岡谷市出身、辰野町=が午後3時10分ころ、聖火をともしたトーチを掲げて原田泰治美術館前を出発。花田養護学校(下諏訪町)のグループランナー7人を含む20人を中継し、ゴールの諏訪湖間欠泉センターを目指した。
 諏訪市の実行委員会は、途中の湖畔公園で聖火の到着を祝う「ミニセレブレーション」を開き、事前に申し込んだ諏訪6市町村の子どもと保護者約300人が観覧。市内の「新体操クラブオリーブ」と「ダンススタジオビーチハウス」が、元気いっぱいの踊りでムードを盛り上げた。
 金子ゆかり市長は「目標に向かって頑張る五輪選手の姿は希望や夢を与えてくれる。聖火が無事に東京五輪の開会と成功につながりますように」とあいさつ。第10走者を務めた諏訪市出身のタレント藤森慎吾さん(38)=東京都=が到着し、次の走者へ聖火を引き継ぐ「トーチキス」を行っ
た。
 藤森さんは「皆さんの拍手や笑顔でエールをもらい、こんなに楽しく地元を走れたのは初めて。トーチの重みを感じ、光栄な思いでいっぱい」と話した。
 ダンスを披露した女児(11)=塩尻市=は「めったにない機会で楽しかった。聖火を間近に見ることができて良かった」と笑顔。母親(44)は「コロナ禍の中で聖火を見ることがかない、感動した。平和のありがたさを感じた」と話していた。(写真は多くの地元住民が見守る中、手を振って湖畔を走り抜ける聖火ランナー)