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沢底で福寿草見頃

2021年2月26日

沢底で福寿草見頃210222
 辰野町沢底で、春を告げる福寿草が見頃を迎えている。畑や民家裏の土手など、あちらこちらに群生し、陽光を浴びた黄色い花は色鮮やか。コロナ禍で「沢底福寿草まつり」は見合わせたが、25日は青空に誘われて訪れた人たちが足元の春を楽しんだ。
 町花の福寿草で地域おこしにつなげようと住民有志が呼び掛け、民家の庭先から株分けし、日当たりの良い土手などに増やしてきた。20年ほどかけ約5000株が育ち、ことしも南向きの斜面で年明けから咲き出すと、今冬の雪に代わる雨で「茎もぐっと伸びた」。
 日を受けにくい平地でも既に満開の場所があるなど、例年より1週間ほど早く、見頃は3月いっぱい。まつりの中止に伴い、遊歩道も整備していないが、有志の有賀茂人さん(70)は「道端からのぞいてもらい、一足早い春を感じてもらえれば」と話している。
(写真は、色鮮やかな花が楽しめる沢底の福寿草)