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厳寒の湖 にぎやか コハクチョウ3季ぶり50羽以上

2021年1月20日

HP200118白鳥
 岡谷市の横河川河口付近の諏訪湖畔へ連日、コハクチョウを目当てに多くの人が足を運んでいる。観察を続ける諏訪湖白鳥の会によると、19日朝の時点で76羽を観測。かつては100羽以上が飛来したが、最近は10羽ほどにとどまっており、50羽以上の確認は3季ぶり。関係者は「にぎやかな昔の諏訪湖の姿が戻ってきたよう」と喜びをにじませる。
 同会によると、諏訪湖への飛来は1974年から47季連続。今季、横河川河口付近への初飛来は12月20日で同会の会員がコハクチョウ2羽を確認した。11月3日には豊田沖で日本野鳥の会の関係者が姿を確認したが、すぐに飛び立ってしまったという。
 白鳥の会の花岡幸一事務局長(65)=岡谷市大栄町=は今季、観測数が増えた要因を「東北や北陸の大雪で餌が取れず、内陸の方へ入ってきたのではないか」と分析。見物に当たっては「餌はやらず、ロープの内側には入らないようにして、距離を保って生態を楽しんでもらえたら」と協力を呼び掛ける。
 19日も多くの人が観賞したり、カメラで撮影したり。1歳の娘と訪れた岡谷市内の夫婦は「たくさんいて驚いた」「新型コロナの影響で、動物園や水族館などに行けなかったので間近で見られて良かった」と喜んだ。
(愛らしい姿で訪れる人を楽しませるコハクチョウ=18日午後3時20分ころ、岡谷市の諏訪湖畔で)