NEWS

貴重な発表の場に 「諏訪を描く展」始まる

2020年11月21日

HP諏訪を描く展201120
 諏訪をテーマにした第7回「諏訪を描く展」(信州諏訪ガラスの里主催、アートプラザ1○8岩谷画廊共催)が20日、諏訪市豊田のSUWAガラスの里美術館で始まり、初日から多くの人が来館した。5年ぶりに100点を超す106点の応募があり、コロナ禍で、愛好者が発表の機会を待ち望んでいたことをうかがわせた。24日(火)まで5日間の期間中は入館無料にし、来館者の投票で入賞作などを決める。
 コロナ禍で各地の美術展が自粛される中、発表の場を失った愛好者の思いに応えたいと、対策を講じる中で実施に踏み切った。初回(2014年)の111点に次ぐ応募数で、100点超えは15年以来。諏訪地域を中心に、県内では上伊那地域や松本市、県外では神奈川県や東京都からも。年代は、20歳代から90歳代まで幅広い。
 作品の題材は諏訪大社、八島ケ原高層湿原、片倉館、御射鹿池などの地元ではなじみの風景や花火大会、御神渡り、アイスキャンドルなどの行事を取り上げている。片倉館を3年連続で描く岡谷市の女性は「ことしは雪の降る風景にした。出品された作品はどれも個性が出ている」と友人同士で巡った。
 岩谷画廊の岩谷彰社長は「ことしはじっくり描いた作品が目立つ」と評価。ガラスの里の岩波尚宏社長は「コロナ禍で落ち込む中、皆さんの絵を見て、元気を出してもらえたら」と来館を促す。
 コロナ対策で表彰式や交流会は開かない。入賞作品は今月末までに発表する予定。
(写真は、コロナ対策が講じられる中、鑑賞する来館者)