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壮大な宇宙の神秘に関心 茅野聖光寺で「星々の写真展」

2020年10月15日

HP聖光寺星々の写真展201012
 茅野市北山、蓼科山聖光寺境内の奉納殿で「星々の写真展~阿弥陀仏と天体~」が開かれ、星雲や星座の色と光を捉えた壮大な宇宙の神秘に関心が集まっている。
 岡谷市天竜町の小野繁男さん(67)=小野製作所社長=が直径12㌢屈折、同25㌢反射の各望遠鏡で、この3年間に撮影した星雲や惑星などをA2、A3ノビのパネルに仕立てて19点を一堂に展示した。赤色にくっきりと浮かぶ馬頭星雲、エメラルド色に輝くプレアデス星団(すばる)、高感度・長時間露出でようやく写したという赤いペリカン星雲など魅惑的な写真ばかりだ。
 ことし大接近中の火星、この時期、南天に低く明るく輝く木星、輪が特徴の土星など親近感がある惑星の写真も展示し、中でも10月2日に撮影した「中秋の満月」は、大小のクレーターなど月面の様子が詳細に分かる。
 また、聖光寺は阿弥陀信仰が星や光を崇拝するなど天体との関わりが深いことから、写真展に協賛しベゼクリフ窟院の壁画「阿弥陀仏」などの写真パネルや資料を展示した。
 知人の仲介で初めての展示会となった小野さんは、小学生の頃から天体に興味を持ち、高校時代にベネット彗星(すいせい)の撮影に成功。以降、遠ざかっていた天体写真撮影を「老眼で見えなくならないうちに」と10 年ほど前に再開した。
 「星の美しさに関心を寄せてもらえれば。観望会もやってみたい」と話す小野さん。同寺の松久保秀胤住職は「真っ暗な宇宙にある光は心の安らぎになる」と感動していた。
 24日(土)まで。開場は午前10 時~午後4時。入場無料。問い合わせは同寺(電0266・67・2397)へ。
(写真は、魅惑的な会場に立つ小野繁男さんと松久保住職)