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相撲部屋に自家製ところてん 諏訪の「大商」に礼状相次ぐ

2020年8月27日

相撲部屋にところてん
 諏訪大社上社本宮北参道でところてん製造販売などの「大商」を営む平井光昭さん(71)が、相撲部屋にところてんを送る活動を行っている。各部屋からは礼状が次々に届き、平井さんは「前を向く力をもらった」と喜んでいる。
 平井さんは興行に何度も足を運ぶ大の相撲ファン。新型コロナウイルスの影響で店の客が激減する中、大相撲7月場所での若手力士の活躍に感動し、「下を向いていてはだめだ」と奮起したという。
 感謝の気持ちを伝えようと今月、2日に分けて16部屋に約8キロ(約35人前)ずつところてんを送った。すると「稽古の後、みんなでおいしく味わわせていただきました」などと書かれた礼状が11部屋から相次いで届き、木瀬部屋からは浴衣の反物も返礼された。お礼の電話も数件かかってきたという。
 平井さんは「暑い季節にお相撲さんにところてんを食べてもらおうというささやかな気持ちだったが、たくさんのお礼状を頂き、心が温かくなった」と笑顔。近く残りの相撲部屋にも送る考えで、「これからも良い取り組みを見せてもらい、日本中を盛り上げてほしい」と期待している。
(写真は、各相撲部屋から寄せられた礼状や返礼品=手前=に目を細める平井さん)