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100年以上前の蓄音機 片倉館24日から展示

2020年7月22日

HP片倉館蓄音機②200721
 歴史ある国重要文化財の建物で、100年以上前の蓄音機が音楽を奏でる。片倉館は24(金=祝日)25(土)両日を皮切りに、蓄音機の展示を浴場棟2階で始め、休日などにSPレコードをかけることになった。
 展示する蓄音機は、原村の男性が所有する4台。イギリスの3社が1930年前後に製造し、中でもE・M・ジーン社製の「エキスパート・ジュニア」は、紙を貼り合わせて作った巨大なホーンが特徴で、1台として同じものがないという貴重な手作り品。ぜんまい式のほか、電気蓄音機も1台ある。
 これらはちょうど片倉館が誕生した1928(昭和3)年と同時代。こまめなメンテナンスで現役を保ち、男性は各地でレコードコンサートも開いている。ことし2月に展示やコンサートの打診を受けた同館の山崎茂館長が「同世代の縁」と考え、協力してもらうことにした。
 両日は午後1時から3時まで所有者の男性が付き、希望があれば、蓄音機の歴史なども解説する。この時間帯には、SPレコードもかけることにしている。
 山崎館長は「コロナ禍で心が縮む昨今だが、懐かしい音色で少しでも癒してもらえたら」と来館を呼び掛ける。
 今後は月2回程度のペースで企画し、土曜日か日曜日にはレコードをかけ、解説も行う予定。
 (写真は、「蓄音機の音色を楽しんで」と呼び掛ける山崎館長)