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セロリ「作柄は上々」〜諏訪地域の出荷 本格的に始まる〜

2020年5月10日

セロリ初出荷
 JA信州諏訪の主要品目の一つ、セロリの出荷が本格的に始まった。8日は茅野市玉川上北久保の矢嶋敦郎さん(68)方で収穫したハウス栽培のセロリ120ケース(1ケース10キロ)がJA南部営農センター玉宮集荷所(玉川)に持ち込まれた。ことしの春は寒い日が多く影響を心配したが、「順調に育ち、作柄は上々」という。
 JA信州諏訪によると、諏訪地域のセロリ栽培農家は茅野市、富士見町、原村の計55軒。夏場に国内流通するセロリの約90%を生産する日本一の産地となっていて、ことしの目標出荷数は79万5千ケースを目指している。南部センター管内では13軒で、合計4万2千ケースが目標。今季初出荷は時期的には例年並みという。
 40年以上セロリ栽培に携わっているという矢嶋さん宅ではこの日、家族らが午前3時ころから集荷作業を行った。矢嶋さんは春と秋の二期作をしていて、この時期のセロリは新鮮でみずみずしくて柔らかく、甘味があるのが特徴といい「特有の香りが強過ぎないので食べやすい」とお勧め。
 関東や中京、関西などへ出荷される計画。今季は新型コロナウイルス感染症の影響で、アルストロメリアといった花卉(かき)などの市場価格が下がったことから農産物への影響も懸念されているが、JA信州諏訪によると現在セロリは高値で推移しているという。
 例年同様、集荷所では箱単位で直売もする。問い合わせは同集荷所(電72・2157)へ。

写真は、玉川の矢嶋さん方でセロリの出荷作業=JA信州諏訪提供