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下諏訪町の新艇庫「AQUA未来」完成 

2020年4月6日

アクア未来式典200404
 下諏訪町の新艇庫「AQUA(アクア)未来」が完成し、4日、記念式典が東赤砂の現地で開かれた。ボート競技など水上スポーツに親しむ従来の拠点機能に加え、災害時に水上輸送できるようにしたり、諏訪湖が一望できるテラスを設けたり、複合的な機能を持たせたのが特徴。青木悟町長は「多くの可能性がある艇庫。多くの人に愛され、活用される場所にしたい」と述べた。
 新艇庫は鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約千平方㍍。工期は昨年6月〜3月。設計・監理はアルファ設計、施工は六協とサマデイによる特定建設工事共同企業体が担った。総工費は3億4650万円。
 収容は135艇。新艇庫敷地は諏訪湖に面しているため、艇の出し入れがこれまでよりしやすくなった。敷地内には足湯も整備。ランニングやウオーキングなど湖畔で運動する人に使ってもらい、疲労回復に役立てる。
 式典は新型コロナウイルス感染拡大防止のため人数を制限するなど対策して開き、約60人が出席。施工者や愛称考案者らに感謝状を贈ったほか、町関係者やボート競技者らでテープカットを行い完成を祝った。
 青木町長は式典あいさつで「湖畔を健康スポーツゾーンとして整備してきた。新艇庫は一つの通過点。本年度は旧艇庫をトレーニングルームとして改修などし、赤砂から高木までの諏訪湖畔の環境が整う。素晴らしい景観の下、健康を維持できる場所にする」と展望した。
 式典後はボートの模擬レースがあり、関係者は湖岸に停泊する新型遊覧船「スワコスターマイン号」に乗り様子を見た。岡谷南高校漕艇部の宮坂優里奈さん(16)は「きれいな艇庫で、やる気が出てくる」と話した。
(写真は、テープカットを執り行い完成を祝った)