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フェルトのマスク 辰野町給食調理員が縫製

2020年4月15日

200414給食調理員がフェルトマスク作りネット
 辰野町内小中学校の給食調理員が、新型コロナウイルス感染拡大防止による休校期間を活用し、フェルト製のマスク作りにいそしんでいる。学校再開後、児童生徒がマスクを忘れたり、なくしたりしたときに提供する予定。フェルトは洗濯でき、伸縮性もある。着け心地も上々の様子。調理員は子どもたちの健康のために—と熱心に手を動かし、一日も早い終息を願う。
 作り方は、フェルトを使ってマスクを自作していた町民が指導。フェルトマスクは、耳に掛ける部分も生地を切り抜いて作るため、ゴムひもは必要ない。鼻に当たる部分にはラッピングなどに使うワイヤ入りタイを縫い込み、生地の複数箇所を縫うことで立体的な仕上がりになる。白、ピンク、黄など色も多様だ。着け心地を聞くと「肌触りは良い」「寒い日は暖かい」という。
 調理員によると、型紙などはないため、生地を切る際に完成後の大きさをイメージしておく必要があるとする。縫い目を目立たせないため、生地と糸の色を同色や類似した色を使う工夫もある。
 14日には、町民会館で6人が作業。調理員は「感染を防ぎ、早く終息してほしい。(色が)カラフルなので、子どもも楽しみながら着けてもらえれば」「好きな色を選んで、喜んで使ってほしい」などと話した。(写真は、給食調理員がフェルト製のマスクを量産している)