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公園で「遊び場」を提供 臨時休校から1週間

2020年3月10日

HP公園遊び
 諏訪地域の子育て中の母親らでつくる「繋inc.(つなげるいんく)」は9日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休校している子どもたちに向けたイベント「公園で遊ぼう!ドラムサークルやるよ〜!たき火も」を弓振公園で開いた。家にこもりがちな子どもたちのストレスを発散しようと、太鼓を即興で演奏したり、焼きマシュマロを食べたりして楽しんだ。
 ドラムサークルファシリテーターの「モグさん」こと小倉輝久さん(原村)の発案で企画した。茅野市内では、2日から全13小中学校が休校しており、子どもたちは友達にも会えない状態が続いているという。感染リスクが低いとされる外遊びだが、手洗い用の水を持ち込んで、除菌ウエットティッシュで小まめに手を拭いた。
 小倉さんは打楽器のトゥバーノ、ジャンべ、ギャザリングドラムなどを用意。「こういう状況だからこそ、子どもたちに楽しんでもらいたい。リズムを共有することで明るくなれる」と、参加者たちと輪になって太鼓を打ち鳴らした。
 諏訪市四賀小学校3年の女児は「学校が休みになってつまらなかったけど、太鼓をたたいて楽しかった」と笑顔。宮川小学校1年の男児は「コロナのせいで友達に会えなくなって最低。学校でみんなと遊びたい」と、青空の下で走り回り、遊具で体を動かした。
 同団体代表は「休校になり、子どもを気に掛けて仕事を休む人もいる。みんな我慢をしていて、本当に困っている人も声を上げることができない。地域の温かい手が必要。困ったり、苦しんだりしている人たちの声を届けていきたい」と話していた。
(写真は、小倉さんと太鼓を楽しむ子どもたち)