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伊那谷の食文化昆虫食いかが? 伊那市創造館で来月13日まで

2020年3月6日

200302昆虫食展示
 伊那市荒井、市創造館はザザムシなど伊那谷の昆虫食に関する特別展を1階展示室で開いている。伊那谷を代表する昆虫食・ザザムシをはじめ、かつて広く食べられていたイナゴ、蜂の子、蚕のさなぎのつくだ煮などを広く紹介している。4月13日(月)まで。
 当初7日(土)に予定していたシンポジウム「明日の昆蟲(ちゅう)食を語ろう」が、新型コロナウイルス感染予防のため延期となったこともあり「昆虫食ファン」の要望に応え企画した。2017年に開催した企画展「大昆蟲食博」で展示したパネルのほか、本物の昆虫食4種のつくだ煮を乾燥させ、ご飯やみそ汁のサンプルと一緒に展示した。
 「伊那谷だけにあるヒミツの食べ物」がキャッチフレーズのザザムシは、トビゲラやカワゲラなど水生昆虫の幼虫。冬場のザザムシ漁の様子など独特の食文化を解説している。蜂の子は「追う楽しみ、飼う楽しみ、食べる楽しみ」として、地バチのすがれ追い、蜂の巣を育てそれを食べる、しかし女王蜂は越冬させ再び山に話すという保護も続け、自然の循環を守ってきた歴史もあるという。
 同館の捧(ささげ)剛太館長は「将来の食糧難への解決策とか、偽悪な趣味とも言われがちな昆虫食だが、豊かな自然に育てられた伝統的な食文化。命をおいしくいだだけることに感謝し、伝統を守っていくことを考える切っ掛けになってくれれば」と来場を呼び掛けている。
 火曜日(祝日の場合は翌日)休館、開館時間は午前10時〜午後5時。入場無料。問い合わせは同館(電0265・72・6220)へ。(写真は、昆虫食の盛り合わせも展示している館内)