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ありがとう竜宮丸 諏訪湖で最後の航行 引退惜しむ

2020年3月2日

竜宮丸引退
 ありがとう、さようなら—。諏訪湖の遊覧船「竜宮丸」が29日、老朽化のため44年の役目を終えた。最終日は3便合わせて約100人が乗船し、「姿が消えるのはさみしい」と引退を惜しんだ。
 竜宮丸は東洋観光事業(本社・茅野市)が運営する諏訪湖観光汽船(諏訪市)が運航。1976年に就航し、展望室になっている小亀を背中に乗せた愛らしい姿が地域住民や観光客に親しまれた。
 最終便には約50人が乗り込み、船上から手を振ったり、記念撮影をしたり。最後と知って長野市から訪れた女子児童(11)は「諏訪湖に来るたびに乗りたいと思っていたのでうれしい。展望室からの眺めが良かった」と笑顔。祖父(66)は「亀の形が子どもに分かりやすく、遠くからでも見つけやすかったので、なくなるのは残念だ」と話した。
 最後の船長を務めた赤尾優介さん(59)は、竜宮丸の就航と同時に入社し航行歴36年。「ずっと無事故で安全運航ができ良かった。お客さんにも喜ばれた船で形がなくなるのはさみしいが、お疲れ様という気持ちだ」と労をねぎらった。
 竜宮丸は2日(月)から約2週間かけ、諏訪湖ヨットハーバーで解体される予定。きょう1日からは、新遊覧船「スワコスターマイン号」が出航する。
(写真は、最後の客を乗せ出航する「竜宮丸」)