NEWS

五輪の魅力を揮毫 諏訪5高校書道部合同パフォーマンス

2020年2月17日

書道パフォーマンス

 市民新聞グループ(7紙)と運営委員会が主催する第52回「書き初め大賞」の関連企画で16日、諏訪地域5高校の書道部が岡谷市のレイクウォーク岡谷で初の合同パフォーマンスを披露した。今夏の東京五輪・パラリンピックにちなみ、27人が競技をイメージした5文字とオリンピアンの名言をしたため、スポーツの祭典を盛り上げるとともに書道の素晴らしさを発信した。
 中心に5色の輪を書いた横8㍍、縦4㍍の紙を用意。はかま姿の1、2年生は音楽に合わせ、力強い気合を発しながら輪の中に交代で「瞬」「武」「疾」「逞」「跳」の文字を揮毫(きごう)した。シンボルを挟むように、平昌(ピョンチャン)五輪のスピードスケート女子500㍍で金メダルを獲得した茅野市出身の小平奈緒さんら4人の言葉を記した。
 会場の1階から、吹き抜けになっている2、3階まで部員の保護者や友人、来店客ら大勢が集まり、スマートフォンやカメラを構えて15分弱のパフォーマンスを見守った。書き上がった巨大な作品が掲げられると、盛大な拍手が送られた。
 したためた文字は清陵高書道部が考え、1月中旬には岡谷東、岡谷南、諏訪二葉、諏訪実の各部に伝えてそれぞれで稽古してきた。5校の部員をまとめた同校パフォーマンス長の高橋春綾さん(17)=茅野市中大塩=は「いつもは別々に活動しているので、いい機会になった。見た人に書道の楽しさが伝わり、日本で開催する五輪を盛り上げる切っ掛けになれば」と話していた。
 企画を発案し、書き初め大賞の審査委員長を務める書家の吉澤大淳さん(75)=下諏訪町矢木東=は「書だけでなく、内容全体が素晴らしかった。かなり練習したことが分かったし、集まった多くの人にも満足してもらえたと思う」とたたえた。(写真は、東京五輪にちなみ、5校の27人で書き上げた作品)