NEWS

諏訪の特産品で弁当 上諏訪駅コンビニで販売開始

2020年1月25日

HP諏訪弁ほいじゃねぇ
 諏訪市内の飲食店など3者が、諏訪の特産品を詰め合わせた弁当「諏訪弁」の第1弾「ほいじゃねぇ」を共同開発し、24日にJR上諏訪駅内のコンビニエンスストアで販売を開始した。観光客に「食と観光の魅力をアピールしたい」と張り切っている。
 プロジェクトの口火を切ったのは、茶臼山のゲストハウス「シャンブルドット畳」のおかみ菊池千鶴枝さん(66)。横浜のシューマイ弁当を特急あずさの車中で食べながら来たという知人が「帰りは諏訪の弁当が欲しい」と話すのを聞き、ラーメンチェーンを展開する「テンホウ・フーズ」(中洲)の大石壮太郎社長(47)、「れすとらん割烹(かっぽう)いずみ屋」(諏訪)の宮坂友子社長(49)らに相談、快諾を得て昨年10月に動き出した。
 メニューはいずみ屋のアイデアを中心に、ワカサギの唐揚げと川エビの煮付けがのった「龍神おむすび」や信州ポークのみそ焼き、御柱に見立てた凍(し)み豆腐の煮物、コイの甘酢あんかけ、カリンの寒天など。テンホウは地元漬物店とのコラボ商品である野沢菜漬け入りの揚げギョーザを提供した。宮坂社長は「ありそうでなかった諏訪の弁当がちょっとした切っ掛けで形にできた」と喜ぶ。
 「ほいじゃねぇ」は「またね」を意味する諏訪の方言に由来し、旅人に諏訪への再訪を呼び掛ける気持ちが込められている。包装紙の題字は八剱神社の宮坂清宮司が筆を振るい、同神社大総代の一人が一昨年に撮影した御神渡りの写真を使った。パッケージは季節ごとに変更するという。
 菊池さんは「諏訪の味のおいしさを伝え、何度でも来てもらえるような縁結びの弁当になれば」と願う。
 一つ1080円(税込み)。上諏訪駅内のコンビニ「ニューデイズ」で店頭販売するほか、いずみ屋(電52・3267)でも電話で予約販売を受け付ける。近く第2弾の発売も予定している。
(写真は、発売の弁当と関係者の皆さん)