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冬に落ちない「合格の木」受験生にエール

2019年12月26日

合格の木191225
 下諏訪町大社通りの日本電産サンキョーオルゴール記念館すわのね敷地のコナラ1本が、ことしも冬になっても葉を落とさずにいる。「冬に落ちない」ことから、地域の中では「合格の木」と呼ぶ人もいる。25日、同館従業員らが、受験生を励ます立て札や合格祈願の手焼き煎餅を設置した。
 コナラは同館前身の奏鳴館開館時に4本植えられた。うち1本が葉を付けたまま越冬、新芽が出る春に葉を落とすことに着目し、同館はす向かいの「信州手焼せんべい本舗下諏訪店」の小口才文代表が、約20年前に命名。絵馬をモチーフにした手焼き煎餅を幹にくくり付けている。
 験担ぎにコナラにもたれて念じたり、手を合わせたりする人もいるという。「中学生、高校生をよく見掛ける。これから本格的な受験シーズン。頑張ってほしい」と笑みを浮かべる小口代表。受験生に春が訪れるように、煎餅を焼きながらその様子を見守っていくことにしている。
(写真は、幹に絵馬の手焼き煎餅を付ける小口代表)