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ありがとう「竜宮丸」 記念撮影や演奏で労ねぎらう

2019年12月2日

竜宮丸感謝祭 のコピー
亀の形をした諏訪湖の遊覧船「竜宮丸」が来年3月で引退することを記念した「ありがとう竜宮丸44年分の感謝祭」が1日、諏訪市の諏訪湖観光汽船遊覧船乗り場と竜宮丸船内で開かれた。船長室での記念撮影やコンサートなど各種イベントが催され、県内外から訪れた多くの人が長年の労をねぎらった。
 岡谷市を拠点に活動するアマチュア吹奏楽団「ウインドオーケストラあんこ〜る」は、人気グループいきものがかりの「ありがとう」など5曲を演奏。学校の遠足などで乗船した思い出のあるメンバーも多いといい、三沢純也団長(46)=岡谷市郷田=は「出航している姿を毎日のように見てきたので引退は残念だが、これまでの貢献に感謝したい」と話した。
 会場では変わり種おやきを販売する「信州おやき大集合」や、「すわこや八福」こと小平晴勇さん(諏訪市)の切り絵細工と飾りずしの実演、昭和歌謡コンサート、船内ジャズライブなども開催。県PRキャラクター「アルクマ」も登場して盛り上げた。
 3歳と1歳の娘を連れて家族4人で訪れた公務員の春原良行さん(36)=松本市=は「竜宮丸は諏訪湖に来る度に目にしていたので、なくなるのは寂しい。引退する3月までに子どもと一緒に乗りに来たい」と話していた。
 竜宮丸は1976年に就航。展望室になっている小亀を背中に乗せた愛らしい姿で親しまれた。諏訪湖観光汽船は27日(金)まで、竜宮丸と「すわん」の子ども乗船料(460円)を無料にしている。
 (写真は「竜宮丸」=右奥=をバックに演奏する「ウインドオーケストラあんこ〜る」)