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スリランカから野球体験 アーナンダ・カレッジ高の部員

2019年11月5日

スリランカ野球191103
 スリランカの中心都市コロンボ市のアーナンダ・カレッジ高校野球部が2、3両日、諏訪市で開かれた第19回信濃硬式野球大会に初出場し、日本のチームと試合を行ったり、観戦したりして、野球を学ぶ貴重な機会を得た。
 諏訪市に拠点を置き、アジア地域での野球普及を狙いに、道具や資金を支援するNPO法人ベースボール長野が招待した。同法人の専務理事、板倉國文さん(76)=湖南南真志野=は2007年からフィリピンのナショナルチームのコンサルタントを務めていて、この5月には同国のオリンピック委員会やスポーツ省のアドバイザーにも委嘱された。
 アジア各国に野球を普及させる活動に力を入れ、スリランカに日本の援助で野球場ができた12年からは、審判講習会などのサポートで、つながりを深めてきた。
 今回の来日は、板倉さんや板倉さんと長年交流のあるアーナンダ・カレッジ出身で、別府市職員のスジーワ・ウィジャヤナーヤカさん(36)が支援。15、16歳の選手19人と役員6人が、3回目のフィリピンチームと参加した。2日には、諏訪地域のチームと2試合を経験、3日には決勝戦などを見学したり、参加チームのコーチなどから指導も受けた。1〜2年ほどの野球経験しかなく、試合には敗れた。
 ラジーンドラ・ムナシンハ監督(34)は「初めて海外で試合ができたことがうれしい。レベルの高い試合を見ることができ、チームプレーなどが勉強になった」と感謝した。 
 スジーワさんは「野球だけでなく、いろいろな面から良い経験になったはず。この中から、一人でも日本で過ごしたいと思う子どもが現れたらうれしい」と、真剣に観戦する少年たちを見守った。板倉さんも「アジア各国で野球を普及させ、メジャースポーツにするのが目標。スリランカの参加も、今後続けていきたい」と話し、プロ野球チームなどの協力を得て、ユニホームやボールなどを贈ることも計画している。
(写真は、決勝戦を見学する板倉さん=手前=やチームのメンバーたち)