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新遊覧船 諏訪湖に到着 きょうから組み立て 来月進水式

2019年9月10日

新造船の到着 のコピー
 諏訪湖観光汽船(諏訪市湖岸通り)が来春導入する新遊覧船が9日早朝、佐賀県唐津市の造船所から分割された状態で諏訪湖に到着した。きょう10日から組み立て工事に入り、10月の進水式を経て、来年3月の就航を目指す。
 新造船は、建造から40年以上が経過し引退が決まった亀形の「竜宮丸」の後継。全長約29メートル、横幅約7メートルの100人乗りで、2階の広い展望デッキで船上からの花火観賞やパーティーを楽しめる仕様になる。
 造船所で大型トレーラー12台分に分割された船は、5日に唐津を出発。福岡県の新門司港から東京湾までフェリーで運ばれ、陸路で諏訪市の諏訪湖ヨットハーバーに到着した。今後は仮設のドックで再び組み立てる。
 9日はトレーラーからクレーンを使って慎重に船体が降ろされ、道行く市民らも興味深そうに見守った。諏訪湖観光汽船を運営する東洋観光事業(茅野市北山)船舶課の黒澤幹雄副部長は「台風の影響を心配したが、無事に到着してほっとしている。安全に工事が終わり進水できれば」と話した。
 諏訪湖への進水式は10月15日(火)。その後、運行テストや内装工事などを進め、2月末に完成予定だ。8月末まで行った新船名の「総選挙」は投票結果を集計中で、30日(月)に発表する。
(写真は、クレーンでヨットハーバーに降ろされる船体の一部)