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境界懸けた熱戦に沸く 南真志野で初の町内会対抗綱引き

2019年8月24日

綱引き のコピー
 諏訪市湖南の南真志野公民館は22日、習焼神社であった秋葉神社鎮火祭(火まつり)に合わせ、「町内会対抗境決め綱引き大会」を初めて開いた。勝った町内会は、公式の行政の境ではないが、境界を相手側に約30センチ移動させられる取り決め。全4町内会がおのおの威信を懸け、手に汗握る「陣取り合戦」を繰り広げた。
 毎年祭りでは、境内に屋台も出て、神事の後の午後5時から小学生向けの風船割りやビンゴ、7時から盆踊りが行われていた。しかし、盆踊り前の時間に空白があり、訪れた住民が帰宅してしまう状況だった。そこで北澤義明館長が、多くの世代が一緒に楽しめるようにと、境決め綱引きを提案。区内に呼び掛け、約80人の応募があった。
 小学生以下3人、女性3人、男性4人の計10人で各町内会がチームを編成。各町内会ごとにおそろいの鉢巻で、隣合う二つの町内会との戦いに臨んだ。大会は、両端に位置する南沢と西沢のエキシビションマッチからスタート。2本先取の3本勝負で、1本ごとにメンバーを入れ替えながら懸命に綱を引いた。
 勝負に加わらない区民も「腰を落とせ!」「粘れー」と熱い声援を送り、灯籠で彩られた境内は大盛り上がり。大会後は、みんなで盆踊りを踊って結果発表を待った。
 祭り終了後、境を示す仮表示を設置し、仮想境界の目印にした。北澤館長は「こんなに盛り上がるとは思わなかった。区民が一つになった気がする」と満足げ。「来年もやりたいね」と話した。
(写真は、各町内会の誇りを背負って戦った「境決め綱引き大会」)