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高木菜那選手の2個目の金に沸く 町内 再び祝福ムード

2018年2月26日

HP横断幕を掲出する役場役員
 平昌五輪のスピードスケート新種目、女子マススタートで24日、高木菜那選手(25)=日本電産サンキョー、本社・下諏訪町広瀬町=が、21日の女子団体追い抜きに続く金メダルを獲得。町内は、同一大会で二つの金メダルという日本女子選手史上初となる快挙に、再び祝賀ムードに包まれている。
 日本電産サンキョー本社では、休日のため21日夜のようなテレビ観戦会は開かれず、待機していた総務部広報担当社員がレースの様子を見守った。
 平昌五輪に選手3人が出場した同社スケート部では、1998年長野五輪の清水宏保さん(男子500メートル)以来の金メダル。同一大会で二つの金メダルは、数多くの五輪選手を輩出してきたスケート部としても、男女を通じて初の快挙となった。
 同社の永守重信会長は「世界で一番という大変素晴らしい結果。けがにも負けずハードな練習に耐えて手に入れた成果であり、高く評価したい」とコメントを発表。
 スケート部の大久保義則部長(65)は「ソチ五輪から4年間、人一倍の努力とそれを支えてきた気持ちの強さ、いつも笑顔を絶やさない姿から結果に感動している。スピードスケートの新しい魅力を多くの皆さんに伝えられた」、今村俊明監督(55)は「大舞台で金メダル2個を取った勝負強さは本当に素晴らしかった。世界一小さな選手が世界を制して誇りに思う」と155センチ、48キロという小さな体全体を使ったスケーティングと、「大勢」(マス)の選手が一斉にスタートする、レース本番で発揮した駆け引きを称賛した。
 ブレード(スケートの刃)の調整など、用具面から選手を支えている社員の男性(36)は「入社からソチ五輪までの新人時代、苦楽を共にできたことを光栄に思う。小柄な選手でも世界の頂点に立てるという証明は、スケートを習っている選手だけでなく、これから競技として始める人にも希望と夢を与えるもの。おめでとう。ありがとう」と同僚の栄誉をたたえた。
(写真は、町役場庁舎東側の壁に掲げられた横断幕)