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諏訪湖一周風切って 自転車遠乗り会「JAZOO MANIA」

2017年9月11日

ジャズマニア

 岡谷市出身の童画家、武井武雄が自転車を愛好する芸術家らを誘って結成した遠乗り会「JAZOO MANIA(ジャズマニア)」を復活、拡充したイベントが9日、諏訪湖を周遊するコースであった。市内をはじめ各地から15人ほどが参加。湖畔の風を感じながら悠々とペダルをこぎ、湖周の眺望をはじめとした諏訪地域の魅力を満喫した。
 ジャズマニアは武井の生誕120年に当たる2014年、イルフ童画館が関連企画として第1回を企画。主にファンが参加して市内にある武井作品のレリーフを回ったり、郷土菓子を集めた武井の「菓子図譜」に倣って菓子店を巡ったりしてきた。
 今回は官民協働で、岡谷ブランドの発信に取り組むおかやブランドプロモーション協議会が、サイクリングを通して幅広い人に岡谷や諏訪地域全体の魅力を体感してもらおうと湖周にコースを広げて初開催。イルフ童画館を発着点に諏訪湖一周の約16キロを駆け抜けた。
 協議会の会長を務める山岸吉郎イルフ童画館長は出発に当たり、「ジャズマニアは武井先生が1930年ごろに始められた。きょうは諏訪湖一周を楽しんで」とあいさつ。参加者は景色に目をやりながら、ゆっくりとしたペースで進んだ。湊から見る諏訪湖と八ケ岳の共演、道中の漬物店に立ち寄ったり、記念撮影も楽しんだりした。
 通勤で自転車を使っているという女性(岡谷市中央町)は、夫と2人で参加。サイクリングイベントへの参加は初といい、「天気も良くて絶好のコンディション。地元の良い風景も見られるということで、楽しみながら乗れたらいい」と話していた。