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旅行企画「霧ケ峰で朝食を」好調

2017年8月23日

「霧ケ峰で朝食を」好調
 諏訪の地域資源を生かし、新たな魅力づくりを目指す諏訪魅力UP委員会(加藤建二会長)で試みる旅行企画「霧ケ峰で朝食を」が、今季は好調だ。今月末までの延べ32日間で300人を超す予約が入っていて、実際に参加した宿泊客の満足度は高い。
 「—朝食を」は2015年夏から始め、初年度は60人参加したが、昨年度は10人程度に落ち込んだ。このため、本年度は安曇野市の旅行代理店へ主催を委託する一方、JTBやJRの商品として首都圏などへ売り込みを継続し、宿泊目的になる商品づくりを目指した。実施日は7、8両月に各16日を計画。7月は90人余り、8月は210人余りの予約が入る。
 市内12のホテルや旅館が参加し、4施設から利用者がバスに乗車して午前7時10分ころに高原へ到着。リフトで霧鐘塔まで上って散策後、霧の駅で朝食を味わってもらう。諏訪市の協力を得て、リフトはこの時間帯のみ特別に運行する。
 22日には、8人が参加した。忘れ路の丘で雄大な景色を眺めた後、歩いて霧の駅へ到着。バスケットに入った朝食を手に、思い思いの場所で朝食を取った。
 サンドイッチやサラダはJA信州諏訪と提携し、諏訪地域自慢のセロリ、レタス、ブロッコリーなどがたっぷり。神戸市や周辺に住む香道の仲間で訪れた女性4人組は「高原で食べる味は格別。いつもは苦手なセロリもおいしい」。枚方市の夫妻は「景色が最高。個人ではなかなかできないぜいたく」と笑顔を浮かべた。
 事務局代行の男性は「参加した人はほとんどが満足している。各宿泊施設の経済効果も出たと感じる。今季は信州デスティネーションキャンペーンなどの誘致活動と相まっての効果や、県の支援金が活用できたことは大きい。今後は運転資金繰りなどが課題になる」としている。

(写真は、霧ケ峰の園地で楽しそうに朝食を味わう女性たち)