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人情喜劇に沸く 小井川区壮年会が村芝居

2017年7月18日

HP小井川壮年会村芝居
 岡谷市の小井川区壮年会は16日、区民演芸祭に合わせて恒例の村芝居を披露した。区民会館2階の会場は、ほぼ満席。演者、裏方が一体となって人情喜劇をつくり上げ、劇中は終始、おひねりと観衆の笑い声が飛び交うなど盛況のうちに幕を閉じた。
 演目は、高島藩であった「二の丸騒動」を基にした「高嶋城騒乱〜日本一の嘘(うそ)つき家老の野望〜」。口上で公演が始まり、下は小学3年生からの演者約20人が、5月の大型連休明けから6月までの連日の稽古で高めた演技力を遺憾なく発揮した。
 それぞれが仕事や学校終わりに集まるため、全員集まっての通し稽古は前日のみ。それでも脚本、演出、総監督の男性(59)が稽古中に「本番には強い」と話していたように、息の合った演技で観衆を引き付けた。
 芝居は1985年から始まった区民演芸祭を盛り上げようとスタートし約30年。今回は藩の権力を争う2人の家老と、それに巻き込まれていく藩主の側室、世継ぎに担ぎ出される親子の姿、城内の騒乱を笑いあり、涙ありに描いた。
(写真は、会場に笑いをまきおこす悪役たちの演技)