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諏訪圏工業メッセ 2019開幕

2019年10月18日

メッセ

 諏訪圏工業メッセ2019(実行委員会主催)が17日、諏訪市の諏訪湖イベントホール(旧東洋バルヴ諏訪工場跡地)をメイン会場に始まった。「価値ある技術の進化でグローバルに発信」をテーマに、過去最多となる425企業・団体が出展、自慢の技術を実演なども交えて発信し、来場した企業関係者らと情報交換や商談を実施。小中高校生らが諏訪ブランドの魅力を学んでいる。19日(土)まで。
 ことしで18回目。開幕式は太田寛副知事をはじめ、関東経済産業局、信州大学や公立諏訪東京理科大学、県経営者協会などの関係者、ジェトロや県テクノ財団、実行委が招へいするインドやブラジルなど10カ国余の調達担当者らも出席。岩波寿亮実行委員長は「ものづくりへの支援を通じて、人づくり、ことづくりによる地域の元気づくりに貢献したい。長野から全国、海外へと連携、交流の輪を広げ、諏訪地域、日本のものづくりを模索しながら、地域活性化に貢献していきたい」などとあいさつした。 
 570余のブースには、諏訪の強みである精密関連技術をはじめ、精密で培った技術を磨き上げた超微細加工、電子デバイスやIT関連の企業が取り組む自動車関連部品や情報通信機械など多岐にわたる技術が並び、成長が見込まれる医療や環境エネルギー、航空宇宙分野などの新技術、SDGs(持続可能な開発目標)の県の取り組みも展示やプレゼンテーションを通して紹介している。
 地元小中高校生も授業の一環で見学、企業担当者らから自社の技の説明を受け、子どもながらに理解を深めていた。城南小5年の林実侑さん(10)は「皿の上の2種類のパーツをカメラが捉えて、人の手を使わずに移動させる技術に驚いた」などと話していた。
 メッセは午前9時半〜午後4時半(最終日は4時)。テルモ代表取締役社長CEOの佐藤慎次郎さんの講演(18日午後5時半、諏訪市文化センター)、外国人留学生と企業との交流会(19日午後1時、メイン会場)などもある。問い合わせはメッセ実行委事務局の諏訪圏ものづくり推進機構(電0266・54・2588)へ。(写真は、ブースで技術の説明を聞く子どもたち)