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湖面彩る鎮魂の灯火 岡谷でとうろう流し・花火まつり

2019年8月17日

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 岡谷市の送り盆の年中行事「とうろう流し」(岡谷市民新聞社主催)と、「花火まつり」(市、岡谷商工会議所、岡谷市民新聞社主催)が16日、釜口水門近くの諏訪湖上で行われた。多くの市民らが足を運び、湖上に揺れる明かりで先祖を見送り、夜空の花火を見ながら行く夏を惜しんだ。
 とうろう流しは戦後間もない1951年に始まり、69回目。諏訪、上伊那地方のほか、県内外から灯籠1040灯が寄進された。花火まつりは「『令和』新時代に咲く希望の輝き」をテーマに、13プログラムの計1600発を用意した。
 主催者を代表して、岡谷市民新聞社の薩摩建社長は「多くの皆さまの協力で開催できることにお礼申し上げる。湖面を彩る灯籠と花火が織り成すひとときの中で、み霊の安らかなることを一緒に祈り、お送りしたい」とあいさつ。今井竜五市長や岡谷商議所の林新一郎会頭らも祝辞を寄せた。
 下浜側の湖畔公園に設けた祭壇では「流灯(るとう)の式」があり、市内14カ寺の住職の厳かな読経に合わせ、湖上の6隻から灯籠に火を入れて流した。先祖への献花とするスターマインをはじめ、花や星を表現する花火が次々と夜空を染め、「令和に咲く、希望の大輪」で締めくくった。
(写真は、湖面に揺れる灯籠と打ち上げられた花火)