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ボート研修で気持ち一つに 町が信金と合同で初

2019年5月9日

ボート写真
 下諏訪町は8日、町と諏訪信用金庫の新入職員36人を対象にしたボートの合同研修を町漕艇場で開いた。舵手(だしゅ)を含む5人の息がそろわないとボートが進まない競技の特性を生かし、チームワークの向上に役立ててもらった。
 諏訪湖一帯の環境や施設を活用して地方創生を目指す町事業の一環で、初の試み。町漕艇協会と県ボート協会の役員を講師に、舵手1人とこぎ手4人がナックルフォア艇に乗り、混合の9クルーに分かれて行った。
 新入職員はオールの扱いやこぎ方の説明を受け、水上での動きを陸上で確認した後にボートに乗り込んだ。湖上では役割に応じて舵手の掛け声でオールを動かし、協調性やコミュニケーションの大切さを学んだ。
 乗艇後はクルーごとに反省点や研修の成果をまとめ、全体で共有した。諏訪信金の職員の一人は「みんなの息がそろうとスムーズに進む。仕事と同じで、息を合わせるチームワークが大事だと思った。同期だけでなく、違う職場の人と話す機会にもなった」と話していた。
 研修は、ボートや観光関係者でつくるプロジェクトが発案。諏訪湖を生かし、地域ぐるみの健康増進や収益につながる事業展開へ検討を進めている。企業向けの社員研修に発展させたい考えで、町は「今回の結果を踏まえ価格設定や受け入れ体制を考えていきたい」としている。
 30日(木)には、ものづくり推進機構に加盟する企業の新入社員を対象に同様に試行的な研修を行う。(写真は、町と諏訪信用金庫の新入職員を対象に行ったボートの合同研修)