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上諏訪駅周辺の今昔紹介 市博物館24日まで

2019年3月17日

博物館鉄道

 上諏訪駅舎改築70周年記念展「上諏訪駅のいまむかし」が16日から、諏訪市博物館で始まった。時代と共に移り変わった駅周辺の様子を開設以前からの写真や模型で紹介。初日は、かつてのパケージを再現した駅弁の販売や諏訪鉄道倶楽部による模型列車の走行も行われ、多くの鉄道マニアでにぎわった。24日(日)まで。
 同駅は1905(明治38)年に開業し、現駅舎は50(昭和25)年に改築された。記念展は、駅前に「アーク諏訪」が間もなく誕生し、新たな時代を迎えることから、駅と周辺の歴史を振り返ろうと企画した。
 写真は、明治初期の駅開設前の様子から始まり、駅舎の竣工(しゅんこう)式や駅舎の内部などが並ぶ。昭和に入ると、出征兵士の見送りや、霧ケ峰のスキー場が目当てでにぎわう群衆、再開発後の街並みを見ることができる。同じアングルから撮り、平成と昭和での変化を比較できるものもある。模型は昭和40年代の駅と周辺を再現、同倶楽部が約20年前に作製したものをリニューアルした。
 駅弁のオリジナルパッケージは、昭和40年代の諏訪湖周辺の俯瞰図(ふかんず)で、丸政(山梨県北杜市)に特注した。初日は40食を用意。販売が始まると、多くの来場者が買い求め、1人で4箱を購入する人もいた。
 茅野市の60歳代の女性は「学生時代に上諏訪駅を利用していた。今と昔では様子が大きく変わっている。展示を見に来て懐かしい気持ちになった」と話した。(写真は、行ったり、来たりする模型車両を楽しむ家族連れ)