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無病息災願い唐木沢で「やに回し」

2019年1月28日

190126やに回しネット
 辰野町唐木沢区の伝統行事「やに回し」が26日夜、同区グラウンドで行われた。雪が舞う中で区内の小中学生7人が参加し、松やにを燃やした缶を勢いよく振り回して無病息災を願った。
 天神様を参詣する際、暗闇を照らす行燈(あんどん)の代わりにしたなど諸説ある。辰野西小PTA北部支部唐木沢ブロックが中心となり、分館や子ども会育成会の協力を受けて天神様に合わせて計画した。
 児童たちは午前中に天神様をお参りし、お札を刷って各戸に配った。夜を待ち、縁起物で組んだやぐらに点火。その火で松やにを燃やし、「もっと大きく回すよ」「もっと燃えろ」と寒さに負けないよう威勢よく回した。
 PTAの男性(55)は子どもの減少を憂いながら、「存続は難しいが、ここにしかない行事を伝えたい」、父親が同区出身の辰野東小4年の女児(10)は「2回目の参加だけれど、うまく回せた。回していると暖かい」と話した。